一人暮らしでも共同生活でも、仕事をしながら家事をするのは楽なことではありません。
DINKsの場合は特に、人生における仕事の重要度がお互いに高いはずです。そのため家事の分担をどのように行うかによって、その後の暮らしを少なからず左右することになります。
DINKsと家事の分担
自分の服だけ洗濯したり、自分の分だけ料理を作ったり、生活をはっきり分けられるならば家事分担の問題は大きくなりにくいでしょう。
しかし現実はそこまで単純ではありません。一緒に暮らしていれば生活を完全に分けるのは困難です。
共同で使うキッチンやお風呂の掃除はどちらがやるのか、リビングに置いてあるゴミ箱のゴミはどちらが片付けるのか、細かいところまで考えれば家事の種類は山ほどあります。
相手任せにするのは絶対にやってはいけないことですが、反対に自分だけが家事をしていれば不満ばかり溜め込んでしまいます。
DINKsが自由に楽しく生活を送るためには、適切な家事の分担も見逃せないポイントです。
家事は女がやるものという固定観念
DINKsとはいえ誰もが先進的な価値観を持っているとは限りません。家事の面では特に女性が不満を募らせることが多いですが、その原因の一つは男性側の考え方にあります。
家事は女性の仕事であるという認識を無意識にしている男性の場合、本人にそのつもりがなくても女性を怒らせるケースがよくあります。
「手伝う?」といった何気ない発言は既婚男性がしがちです。本人には悪気がなくとも、あくまで自分は家事のサポート役であるという意識が根底には存在しています。その意識について男性自身が無自覚な場合も多いので、早い段階で夫婦間の認識差を失くす努力が必要です。
DINKs が家事の分担で疲弊しないようにするには
当番制にする
家事の当番制はDINKsに限らず共同生活の定番です。曜日ごとや週ごとのように、この日はどちらが家事をするか予め話し合って決めておきます。
忘れないように当番表を二人で作成するのも良いでしょう。最近では家事分担に特化したスマホのアプリも利用できます。
ただし当番制はお互いにシフトが明確である場合や、出勤や退勤の時間がほぼ毎日変動しないなど、当番を割り振れるような働き方をしているDINKs向きです。
忙しい時期や余裕のある時期がランダムな仕事をしていると、今日は自分が当番だったのに残業が入ってしまってできない、今日は相手が当番なのに仕事を理由にして家事を押し付けられたなど、夫婦喧嘩の原因にもなりかねなので注意が必要です。
お互いの得意分野を生かす
料理はできても洗濯は苦手な人もいます。洗濯は好きだけれど掃除は嫌いな人もいます。
誰にでも得意なことと不得意なことがあるのは仕事に限ったことではありません。個別的な生活をしているDINKsは多いですが、お互いの苦手な部分を補い合いながら暮らしていけるのは夫婦になったメリットの一つです。
自分にはどの家事が適しているのか、相手にはどの家事が向いているのか、話し合いをしながらベストな家事の分担を探っていきましょう。
気づいた方がやる
曜日ごとや作業ごとのように特定の決まりを作らず、自分の手が空いている時に目の前の家事をやる方法です。気づいた時にそれぞれが行動を起こすことになるため、二人とも自主的に動けるタイプの夫婦である場合に有効となります。
家事代行業者に任せる
お金に余裕があるのはDINKsならではの特徴です。それと同時に大きなメリットでもあります。
仕事と家事の両立はそもそも誰にとっても難しいものです。元々家事が好きな人や得意な人もいますが、そうでないDINKsの場合は家事代行サービスへの依頼も検討材料の一つとなります。
家事の分担が原因で不仲になるDINKsも少なくはありません。それを防ぐための有効な手段と言えるでしょう。
まとめ
自立的な生活を送るDINKsにとっても、夫婦で一緒に暮らしていくなら家事の分担が必須になります。
相手任せにせず、自分だけが不満を溜め込むこともないよう、生活の最初の段階で役割分担を明確にさせましょう。
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