結婚して子供を生み、家を建て、親の世話をする…それが当たり前で、違う選択をするのは「一人前じゃない」と言われるのが普通でした。ですが令和の時代、いろいろな生き方が認められる世の中になってきましたよね。
そんな生き方の1つである「DINKs」についてご紹介します。
DINKsとは?
DINKsとは「Double Income No Kids」の略です。
日本語では「子供がいない共働き夫婦の家庭」という意味です。
DINKsになる理由
DINKsには消極的な理由からなる家庭と、積極的に選択した家庭とに分かれています。
消極的な例は、
- 不妊治療をしても子供を授からなかった、
- 高齢で結婚であった
- 経済的な事情で断念した
というものです。
積極的な例は、
- ビジネスに集中したい
- 趣味に時間を割きたい
- 2人だけの時間を優先したい
- 子供に関心がない
といったものがあります。
DINKsという言葉は新しいですが「子無し夫婦」という言葉は昔からありました。ですが、結婚して数年もすれば「子供はまだなの?」と聞かれるように、社会では子供がいるのが前提です。それを反映してDINKs歴が長い方はどちらかというと消極的な例が多いようです。
一方で、30代以下では積極的に選択する家庭が増えています。DINKsという言葉が聞かれるようになったのも「選択」している家庭が増えているからでしょう。
どのくらいいるの?
直近の調査に寄ると、両方とも働いていて子供がいない世帯は約400万世帯です。
全世帯数は約5340万世帯なので7.5%程度と少なく感じるでしょう。
ですが、「夫婦とも働いている世帯」は約1,100万人ですので、4割弱の共働き世帯で子供がいないことになります。この世帯数の割合は年々増加傾向です。
DINKsのメリット・デメリット
メリット
夫婦共にキャリアアップができる
産休・育休制度が充実し、社会的な支援が増えてきたとはいえ、十分に活用できるのは大企業や女性を主体とした企業などごく一部に限られています。育休後も時短勤務になることが多いでしょう。産前のようにフルタイムで働く女性もいますが、相当なバイタリティが無いと現実的には不可能なのです。
DINKsには制約がなくキャリアに注力することができます。
新たなチャレンジができる
小さな子供がいるとリスクをとった新しいチャレンジを取ることはより難しくなってしまいます。特に、「何か事業を始めたい!」という場合は育児面での社会保障や支援がほぼ存在しないと言える状態です。
自分がチャレンジしたい仕事に取り組めることはもちろん、クリエイティブな趣味を楽しむこともできます。
金銭的に余裕を持てる
育児には時間面だけではなく、金銭面でも大きな負担が発生します。児童手当、保育料、学費などかつてより負担は減ってきたとはいえ、それでも1人あたり2,000万円以上はかかると考えられています。
日本の成長力、賃金の伸び率の鈍化、年金などの保険料負担増加など明るい話題は少ないですよね。DINKsは独身時代に近い、自分らしい生活を続けることができます。
デメリット
周囲からの理解を得にくい
悪意がなくても「子供はまだなの?」という言葉にプレッシャーを感じる方も多いでしょう。そこで、周囲に子供は産む意思がないと伝えても、年代や地域によっては理解が得られないケースもあります。
「子供がいないなら、その嫁は家族ではない」という価値観の親世代も少なからず存在します。
ですが、そういった方々は「男の子はまだ?」「2人目は?」「家はまだなの?」と言い続けるものなのです。
関係の維持が難しい
DINKsはお互いが経済的に独立しているケースが多いのが特徴です。子供がいると養育費、慰謝料など関係解消のハードルは高いですよね。ですが、DINKsにはハードルが低い傾向があります。2人の人生の共通目標を常に考えるなど、子供がいる世帯とは違う工夫が必要になってきます。
お金が貯めづらい
入ってくる金額が多い傾向があるDINKsは、出ていくお金も多いと言われています。
子供がいる世帯は「子供」を中心に、長期的な計画を考えるきっかけや必要性が自然と生まれます。それがないDINKsは「彼氏と彼女の同棲」の金銭感覚のまま続いてしまうのです。
家賃など共通の費用はお互いに出し合いますが、相手の所得や貯蓄状態はよく分からないという世帯が多いのです。相手はしっかりしているから貯金してくれているだろうと、お互いが思い込んでいた結果、残高がほとんど無いという例があります。
DINKsにはライフプランニングが必要
子供がいる世帯のプランは雑誌やインターネットでたくさん見ることできますよね。ですがDINKsはどうでしょうか?
新しいライフスタイルということは「将来どうすればいい」が分からないことが多いのです。
- 「老後の生活をどうすればいいの?」「もしものときは?」といった将来の不安
- 「どう貯金すればいいの?」など毎月の問題
子供がいる世帯とアプローチが全く異なるのは当たり前です。
むしろセオリーがない分、積極的にライフプランを考えなければならないのです。
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