一緒に生活している相手の収入額や貯蓄額など、お互いの懐事情を把握していないDINKs世帯は少なくありません。
二人ともに収入があるため、暮らしに余裕のある家庭だと思われることが多いでしょう。子供の育児や教育費に頭を悩ませる必要もないので、実際その暮らしには精神的にも金銭的にもゆとりのあるケースが多くみられます。
子育てという共通の目的がないこともあり、DINKsの多くは自分で稼いだお金を自分一人で管理しています。
お財布の管理を個別にすることによってパートナーがいても自由な生活を送れることがメリットの一つです。
生活もお金も自立したDINKs
自分で働いてお金を稼ぐDINKsにとって、休日や自由時間をそれぞれ個別に楽しむのは当たり前のことです。二人とも自立的な価値観を持っていることが多いため、お財布ももちろん別々となるでしょう。
かつての一般的な夫婦の間ではお小遣い制度が当たり前でした。夫が外で働き、妻は夫の収入で家計をやりくりし、その中から定額のお小遣いを夫に渡すのです。
DINKsはこのような価値観とは真逆です。自分で稼ぎ自分で使い、個人というものを尊重します。
夫婦や家族といった価値観に縛られず自立した生活を送るためには、お財布の管理を別個に行うことが合理的とも言えるでしょう。
お財布の管理はどのように行うべき?
お財布の管理の仕方に正解というものはありません。DINKsと言ってもそれぞれの世帯によって収入は異なり、稼いだお金の使い道も違います。
しかし好き勝手に使い続ければ、いざというときに困窮する恐れもあるでしょう。
お互いどこまで干渉を許容し、どの程度の共有意識を持つか、ゆとりのあるうちに話し合っておいて損はありません。
パターン別お財布の管理方法
DINKsによるお財布の管理には家庭ごとにいくつかのパターンがあります。ここでは4つの方法をみていきましょう。
完全に独立させる
家賃や光熱費等の住居に関わる部分は折半、もしくは話し合いによって支払いの割合を決定します。
シャンプーや歯磨き粉などの日用品はそれぞれで好きなものを使い、それによって生じる支払いももちろん個別に行います。
二人の独身者が同じ家に住みながら別個で生計を立てているような暮らし方ですが、自立した生活を好むDINKsにとっては珍しくないパターンであるとも言えます。
一部分だけ共有する
日々の食費や日用品費、住居の維持管理のために発生する費用など、完全に個人的な用事以外の出費は同一世帯である以上、当然に発生します。その分の費用を予め一緒に出しておき、出納を共同で管理するのもDINKs流の家計術です。
個人的なお財布とパートナーとの共通の財布とを初めから分けておけば、将来的な住み替えなどにも対応しやすくなります。
お互いの資産のみ把握する
いくら稼いでいくら使うという細かい収支は個人のプライバシーにも関わります。どこまでの干渉を許すかについてはそれぞれの感覚によっても異なるはずです。
そのため最終的に資産として手元に残っている金額だけ定期的に報告し合うというのも一つの手です。
個人の価値観を大切にするDINKsにとっても、いざというときの備えは必要になります。資産の把握をしておくことにより、将来のための蓄えもしやすくなるでしょう。
貯金用の口座を作っておく
DINKsであるがゆえのお財布事情に基づく金銭的な悩みの一つが貯金です。
元々貯金をする習慣のある人ならばそこまで問題はありませんが、収入のほとんどを自分の楽しみのために使っているとなかなか貯金はできません。
相手の蓄えも把握できていなければ有事の際に対処困難となるため、貯金用の口座を共同で作っておくと資産形成にも役立ちます。
まとめ
DINKsはより自由なパートナーとしてのモデル的な生き方でもあります。お財布の管理を別々にしていても、ある程度共同で管理していても、その大前提にあるのは個人を尊重した価値観です。
お金が原因で不満を溜め込むことなく、お互いに納得のいくお財布の管理方法を築き上げると良いでしょう。
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